2010年 01月 26日
カーキー色 |
画材屋でバラ売りの色鉛筆を前にしてみるとどれもピンとこない。「あれ?カーキー色って、どんなだったっけ?」。
オレンジのくすんだの?もっと黄色い?とにかくくすんだ色には間違いないけれど。。。
とりあえず、黄土色っぽいものやくすんだオレンジなど3本を買ってみました。
帰ってから、油絵を勉強している娘に見せたところ、「違う、これだとオレンジ」。
「だったらどんな色?」と聞くと、即答できず、コンピュータに向い検索。
こういう時には画像検索だということで検索すると、服やカバンなど様々な画像が出てきたけれど、黄色もあればモスグリーンもあるし、オレンジも出てきて、あれ?どういうこと?
さらにweb検索すると、「カーキー色」と注文したものが思っていた色と違うという通販のトラブルなども。
そこで辞書、大辞林 第二版 (三省堂)によると、
〔カーキ((ヒンデイー) khk)は「土ぼこり」の意〕暗い黄味の赤。枯草色。カーキー。
えっ?ヒンズー語が語源?枯草色って?
次はウィキペディア。
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カーキとは本来「土埃」を意味する言葉で、通常の用法としては主に陸軍の軍装色を指す。JIS慣用色名において「カーキー色」として定義されている色は「茶色がかった黄色」と表現されるものであるが、軍服の色は国や時代によって差異があるため、現実には橙色に近いものから緑色に近いものまでかなりの幅を持って使われており、単一の色調を示す用語ではないというのが実情である。
軍服としてのカーキ色は、19世紀半ばに植民地であるインドに駐留していた英国軍が、白い夏服の汚れを嫌って当地の土を用いて服を染め、それを現地語でカーキと称したのが始まりであると言われている。
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なるほど、だからヒンズー語が語源なんだ、と納得。私の思っていた、くすんだオレンジも間違いではなかったわけです。
でも、ダイダイから緑まで単一の色調を示す用語ではないというのは、幅が広すぎます。そんな色の名前があるなんて、娘と二人で驚きました。
印刷業界では、たとえば赤といっても様々なので、印刷に使う色はスタンダードとなっている「DIC株式会社」の見本によるDIC番号で示すのが一般的です。これだと、みんなが見本帳を持っていて、確実に伝えられるというわけです。
さて、改めて母に電話で確認したところ、欲しかったのは黄土色に近いもので、枯れ葉を描きたかったということで、まさにカーキーそのものでした。
by manzanaM
| 2010-01-26 15:51
| 日記
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