2010年 02月 03日
アンサンブルの醍醐味 |
今回は、大阪を代表する二人のギタリスト、松岡滋さん、岩崎慎一さんをお迎えし、ギターアンサンブルをお聞きいただきます。
「ギターは小さなオーケストラ」とは誰の言葉かわかりませんが、1本で旋律も伴奏もフーガもやってのけます。そんな楽器が2本、そして3本と重なった時、ただ音が多くなるのではなく、ソロとはまったく違う音楽の世界が広がります。
そんなアンサンブルを、たっぷり、ゆったり、存分にお楽しみいただけるプログラムです。
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1.フォリアの変奏曲〜ギター三重奏(藤井眞吾)
2. 六つのワルツ〜二つのギターのための Op.44-bis(F.ソル)
3. 三つの断章〜二つのギターのための(藤井眞吾)
4.トリオ・ソナタ BWV527(J.S.バッハ)
5. 小嬉遊曲 第3番Op.61-3(F.ソル)
6.紺碧の舞曲〜二つのギターのための(藤井眞吾)
7.《はじまりの音楽》より〜三重奏版(藤井眞吾)
8. リバー・ラン(藤井眞吾)
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ソルの二重奏以外は、全て藤井眞吾作曲・編曲です。
ギターという楽器は、同じ高さのドの音があちこちにありますから、パズルのように見えます。さらに、ソロを演奏する場合は、一人で旋律も伴奏も対旋律も何もかもを担うのでアクロバットのような要素もあります。
あちこちにある音は、同じ高さでありながら、たとえば低音弦で弾くのか高音弦で弾くのかで音色やニュアンスがずいぶん違います。そこが難しさでもあり、同時に面白さでもあります。アンサンブルの場合は、例えば旋律だけとか、低音だけゆったり弾くとかいった役割分担をすることもできますのでその特性を存分に生かせるというわけです。
ギタリストである藤井眞吾の作曲作品は、単に楽器の特性を知っているというだけでなく、重なったの可能性やギターならではの美しさを引き出すことに大きな特徴があります。それで、作品を演奏される機会もどんどん増えてきています。
藤井は音楽をすることに対して貪欲で、人と一緒に音楽をすることが本当に好きなんだなあと思います。
二重奏での活動も積極的に行っている松岡・岩崎のご両人もとても楽しみに張り切っています。
それにしてもこのシリーズ、毎月開催なのに毎回違う企画を続けています。企画の藤井眞吾、五十にして天命を知ったのかどうなのか、5年目を迎え、実にタフに突っ走っております。
今回はいつもと違うNIJO poco a poco HALL、50席の会場です。どうぞお早めにご予約ください。
by manzanaM
| 2010-02-03 11:40
| 音楽企画
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