2017年 03月 18日
本日です! プログラムノート〜月の光 |
春らしいお天気に恵まれました!
藤井眞吾ギターコンサートシリーズvol.120《月の光 Clair de Lune》本日開催です。
本日のプレゼント編曲「亜麻色の髪の乙女」も刷りあがりました。
当日券のお問い合わせは、マンサーナ075-972-2834までお願いします!
みなさま、会場でお待ちしています!
プログラムノート
ギターはレパートリーが少ないとか、マイナーな楽器だと思っている人が多いようですが、それは単に勉強不足、認識不足だと私は思います。19世紀に入って登場したギタリスト達、そして彼らが以下に脚光を浴びていたかと言う事実は、ギターがマイナーであると言う認識を覆す物ですし、また彼らが残した作品の数々、そしてそれらの多くが実際に出版されていたと言う事実などは、ギターの音楽を知る上で重要なことです。私自身もそういった作曲家から学ぶ事は限りなく沢山あります。
しかしまた同時に、19世紀の後半から20世紀の初頭にかけて、そういった「熱病のようなギターへの愛着」がヨーロッパ各地で薄れていった事も事実です。それは音楽の求めるところとギターと言う楽器の性格が時を追うに従って乖離していったからなのではないかと思います。そういう中にあって、スペインのギタリスト、作曲家であるF.タレガ(1852 - 1909)の存在は、19世紀と20世紀をつなぎ止めると言う意味でも重要な存在です。あるいはタレガのように、そのほかの魅力的な作曲家達が、例えばドビュッシーやラベルのような作曲家がギターに精通していて、ギターのための作品を少しでも書き残していたらどんなに楽しかっただろうか、という想像をしてしまうのも事実です。今日はそんな事を思いながら、タレガの作品、そしてドビュッシーの作品の編曲をお楽しみ下さい。 by 藤井眞吾(2017/3/18)
プログラム
1.スペイン舞曲 第5番《アンダルーサ》(E.グラナドス/藤井眞吾)
E.Granados (1867 - 1916); Danza Española, No.5 “Andaluza”
2.亜麻色の髪の乙女(C.ドビュッシー/藤井眞吾)*
C. Debussy (1862 - 1918); La Fille aux Cheveux de Lin
3.二つの練習曲《月光》&《夢》(F.ソル)
F. Sor (1778 - 1839); 2 Etudes
4.五つの前奏曲(練習曲)とマズルカ(F.タレガ)
F. Tarrge (1852 - 1909); 5 Preludios(Estudios) y Mazurcas
1. Prelude in G-major & MazurKa in G-major
2. Study in C-major & MazurKa in C-major “Dream”
3. Prelude in A-minor & MazurKa in A-minor
4. Prelude in E-minor “Lagrima” & Muzurka in E-minor “Adelita”
5. Study in B-minor & “Study on Pruden”
5.《簡素な練習曲集》より(L.ブローウェル)
L. Brouwer (1939 - ); Estudios Sencillos
No.2 (Choral)
No.7
No.10
No.4
No.19
No.20
6.さくら幻想曲(藤井眞吾)
S. Fujii (1954 ); Sakura Fantasy
7.《アラビア奇想曲》と《ゆりかご》(F.タレガ)
F. Tarrge (1852 - 1909); Capricho Arabe y Columpio
8.月の光(C.ドビュッシー/藤井眞吾)
C. Debussy (1862 - 1918); Clair de Lune
by manzanaM
| 2017-03-18 12:09
| 音楽企画
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