ローズマリーの花が誇らしげに咲いています。天気予報では雨、心配していましたが、なんとかもちこたえそうで嬉しいです。
本日は藤井眞吾ギターコンサートシリーズvol.114《 秋分 Autumnal Equinox 》。
プログラムノートとプログラムです。
当日券ございます。
お問い合わせはマンサーナ075-972-2834までお願いします。
さあ、準備にとりかかります!
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program note
「エキノクス Equinox」というのは、天文学的な観点から「昼と夜の時間が同じになる日」のことで、我が国での暦では「春分の日」と「秋分の日に」にあたります。今年の春分の日は「3月20日」でしたが、秋分の日は今月「9月22日」になるそうです。秋分の日は祝日になりますが、「国民の祝日に関する法律」によれば、この日は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日なのだそうですが、そもそもこの祝日は明治政府の時代に「秋季皇霊祭」として制定されたものなので、宇宙での、太陽をまわる地球の公転現象とは何の由縁もないことと言えるでしょう。
武満徹さんによるギターのための「エキノクス Equinox」は1994年に荘村清志さんのために作曲されましたが、作曲家と演奏家と言う関係以上に深い信頼と友情で結ばれていたお二人の間でこのようなタイトルが与えられたのは、その年が荘村さんのデビュー25周年という「節目の」年であったと言うこともあるかもしれません。ただ、作曲者はその二年後に還らぬ人となり、その直前には「森の中で in the Woods」という三曲からなる名作をギターのために残していますが、その中の第2番が再び荘村清志さんに捧げられている事を思えば、その絆の深さを知る事ができます。これら二つの、まさに作曲者晩年の曲は音楽の性格や、筆致という点でも姉妹曲のように共通しています。偉大な音楽家が晩年、何を思っていたのか、そんなことを考えてしまいます。
(藤井眞吾:記/2016年9月17日)
program
1. アンダンテ(N.コスト)
N. Coste (1805 - 1883): Andante, Op.39
2. 《秋の葉》より, 第11番(N.コスト)
N. Coste (1805 - 1883): from “Feuilles d’automne”, No.11
3. 魔笛の主題による変奏曲(F.ソル)
F. Sor (1778 - 1839); Variations sur l’air (Op.9)
4. アラビア奇想曲(F.タレガ)
F. Tárrega (1852 - 1909); Capricho Arabe
5. スペイン舞曲 第11番《サンブラ》 (E.グラナドス/藤井眞吾 編)*
E.Granados (1867 - 1916); Danza Española No.11, Zambra
6. トリプティコ(三連画) (A.ラウロ)
A. Lauro (1917 - 1986); TRIPTICO
i.アルミーダ Armida
ii.朝ぼらけ Madrugada
iii.黒髪の少女 La Negra
7. 簡素な練習曲集より(L.ブローウェル)
L. Brouwer (1939 - ); Estudios Sencillos
8. エキノクス (武満 徹)
T. Takemitsu (1930 - 1996) ; EQUINOX
9. 武満 徹 二つの作品
Two Songs by T. Takemitsu (1930 - 1996)
- ロンドンデリー・エアー Londonderry Air(武満 徹 編曲)
-小さな空 Small Sky (武満 徹/藤井眞吾 編曲)
(*)プレゼント編曲
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藤井眞吾ギターコンサートシリーズvol.114
《 秋分 Autumnal Equinox 》
2016年9月17日(土)午後7時開演
会場/
アートステージ567
京都市中京区夷川通烏丸西入巴町 9-2 「コロナ堂」2F/ Tel. 075-256-3759
(*地下鉄「丸太町」駅6番出口より徒歩3分)
前売¥3000、当日¥3500 回数券4枚¥10000、6枚¥14000
主催/
マンサーナ Manzana Tel.075-972-2834
企画 /
藤井眞吾