マンサーナ編集部の日記

2025年 11月 08日

Day for Night〜藤井眞吾コンサートシリーズvol.202

つい先日までTシャツで歩いていたのに、もう立冬を迎えたそうですね。

なんだかついていけませんが、それでも紅葉が美しく、季節の食べ物が美味しい、良い季節になりました。

こんな時は、音楽を聞くにも最適です！

11月29日土曜日の夜は、町家でゆっくりギターをお楽しみください。

今回のタイトルは、「Day for Night」。秋透（あきとおる）さんの作品のタイトルから取りました。

映画撮影の際、本来夜の情景を撮影しなければならないけれど、やむなく昼間にそれを撮影した場合、映像を後で「あたかも夜であった」かのように加工する、すなわち「擬似夜景」を作り出すという、映像加工のことを言うのだそうです。フランスではこの手法を「アメリカの夜」とも呼ぶそうです。

それで、「アメリカの夜 Day for Night」としました。

「Day for Night」とても素敵な曲です！

そのほかには、7弦ギターでチェロ組曲第1番 BWV1007（J.S.バッハ）なども演奏します。

深まる秋、そして暦だけでない冬を感じる夜になると思います。

みなさまのご来場をお待ちしております！

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藤井眞吾コンサートシリーズvol.202　アメリカの夜
2025年10月25日（土）午後7時開演
会場/アートステージ567　京都市中京区夷川通烏丸西入巴町 9-2 「コロナ堂」2F
　　　Tel. 075-256-3759　（＊地下鉄「丸太町」駅6番出口より徒歩1分）
前売￥3000　当日￥3500　回数券4枚￥10000
主催/ マンサーナ Manzana Tel.075-972-2834

演奏 /藤井眞吾（クラシックギター）

曲目

　チェロ組曲第1番 BWV1007（J.S.バッハ）
　アラビア奇想曲とワルツ（F.タレガ）
　Day for Night（秋透）
　練習曲集より（F.ソル）ほか
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# by manzanaM | 2025-11-08 17:51 | 音楽企画 | Comments(0)

2025年 10月 27日

雨の中、清秋明月を終えました〜藤井眞吾コンサートシリーズ

10月25日土曜日に藤井眞吾コンサートシリーズ vol.201 清秋明月を終えました。

201回目も丁寧にお聞きいただき、ありがとうございました！

澄みわたる秋の空に、やわらかな月明かりが降り注ぐ夜...というタイトルでしたが、この日はあいにくの雨。

秋の深まりとあいまって、リハーサルが始まった頃には、すでに真っ暗でした。

一月ごとの季節の移り変わりを実感する時間です。

プログラムはこちらからご覧ください。

藤井眞吾編曲シューベルトの歌曲「夜と夢」とワルツで始まったプログラムは、その後ギターのオリジナル作品でした。

ギターを自ら演奏する作曲家の作品は、とても伸びやかな音楽が広がり、やっと秋らしくなった夜長にゆったりと響きました。

終演後に外に出てみると、しっとりとした空気がとても気持ちよかったです。

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次回は11月29日土曜日、アメリカの夜 Day for Nightと題しておとどけいたします。

どうぞお楽しみに！

# by manzanaM | 2025-10-27 09:54 | 音楽企画 | Comments(0)

2025年 10月 25日

清秋明月〜本日のプログラム　藤井眞吾コンサートシリーズvol.201

本日10月25日、藤井眞吾コンサートシリーズ vol.201 清秋明月を開催いたします。

当日券ご希望の方は、マンサーナまでお電話（075−972−2834）ください。

ひと足先に、プログラムとプログラムノートをご覧ください。

それでは、会場でみなさまのご来場をお待ちしております。

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1）《夜と夢》& ワルツ（F.シューベルト・藤井眞吾編曲）　

　　F. Schubert (1797 - 1828); “Nacht und Träume” & Walzer

2）五つの練習曲（F. ソル）

　　F. Sor (1778 - 1839); 5 Etudes
　　1. 練習曲ロ短調Moderato Op.31-4
　　2. 練習曲ロ短調《月光》Allegretto Op.35-22
　　3. 練習曲ニ長調 Cantabile Op.31-10
　　4. 練習曲ニ長調《夢》Moderato Op.35-17
　　5. 練習曲ロ短調Moderato Op.31-18

3）《簡素な練習曲集》より八つの練習曲（L.ブローウェル）

　　L. Brouwer (1939 - ); from “Estudios Sencillos”
　　No.2 / No.5 / No.7 / No.8 /No.9 / No.10 / No.19 / No.20

4）三つのベネズエラの小品（A. ラウロ）

　　Antonio Lauro (1917 - 1986) ; 3 Obras Venezolanas
　　- 前奏曲（Registro)
　　- 黒い瞳の少年 “El Negrito”
　　- ベネズエラ・ワルツ第4 番Vals Venezolana No.4

5 ）練習曲、前奏曲とマズルカ（F. タレガ）

　　F. Tarrega (1852 - 1909); Estudios, Preludios, y Mazurkas
　　1. 練習曲 No.12 ロ短調／前奏曲《涙 Lagrima》／マズルカホ短調「アデリータ」
　　2. 前奏曲 NO.12 イ短調／マズルカイ短調「マリエッタ」／前奏曲 NO.2 イ短調

6）三つの前奏曲（H.V= ロボス）　

　　H. V-Lobos (1887 - 1959); 3 Preludes
　　- 前奏曲 No.1　叙情的旋律～ブラジル先住民への讃歌
　　- 前奏曲 No.3　バッハ讃歌

　　- 前奏曲 No.4　ブラジルインディアンへの讃歌

清秋明月（せいしゅうめいげつ）

　仏教の禅語に「清風拂明月（せいふうめいげつをはらう）」という言葉があり、「清らかな風が月を払い清め、月光が風を払って清澄にする、という意味。主客が対立するのではなく、互いを高め合う関係」を言い表した言葉なのだそうですが、それに倣って今月のタイトルは「清秋明月（せいしゅうめいげつ）」と、ちょっと洒落てみた次第です。一気に秋の空気が流れ始めたこの季節にふさわしいタイトルではないかと、自画自賛しています。

　最初の曲はシューベルトの歌曲「夜と夢」、そしてワルツです。清らかな夜を歌ったこの曲は、まさに本日のコンサートをスタートするに相応しいと思い選びました。

　ソルの練習曲はセゴビア編の20 曲が有名でよく演奏されますが、その中の一つに「月光」というニックネームで呼ばれる「ロ短調の練習曲（Op.35-22）」があります。名曲ではありますが、この「ロ短調」というキーは実はギターにとって決して演奏しやすい調性ではありません。今回はセゴビア編以外の練習曲の中からも「ロ短調」とそしてその平行調（関係調）にあたる「ニ長調」の練習曲を選びお聞きいただきます。特に最後に演奏する「Op.31-18」は同じキーであることもあって「月光」と雰囲気は似ているのですが、さらにロマンティックで、ソルがいかにロマンティックな音楽を志向していたのかということを感じさせるに十分な作品です。まるで「ショパンか？」というような曲です。

　同じ「練習曲」でも。現代キューバの作曲家、L. ブローウェルのものはソルとは全く違う内容です。現代音楽の特徴的な要素を極めて簡潔に盛り込んだこの練習曲集もまた名作だと言わざるを得ません。今日はその中から8 曲をお聴きください。

　ベネズエラの作曲家、A. ラウロは自身がギタリストでもあったことから、作品はいずれもギター的な効果にあふれたものとなっています。私はいつも彼の作品を演奏すると、「ギターを弾くこと」に対する極上の快感を覚えます。第２曲の「エル・ネグリート」は極めて自然に、しかし最大限にギターが「歌う」
曲です。

　F. タレガもまた同様に、ギターの表現を極限まで突き詰めた作曲家と言えるでしょう。演奏技術という点でも、ギターのための作曲法という点でも、後世のギタリストたちに大きな影響を与えました。

　ブラジルの作曲家、H.V- ロボスは偉大な作曲家でしたが、また同時にギターの演奏にも深く通暁していた人でしたので、同世代の他の作曲家たちとは違って、彼の作品はとても自然にギターの響きを音楽へと直結させています。晩年に作曲した名作、前奏曲集の中から三曲をお聞きいただいて、本日の「清秋明月」をお楽しみいただければと願っています。

2025 年10 月25 日：藤井眞吾

# by manzanaM | 2025-10-25 09:22 | 音楽企画 | Comments(0)

2025年 10月 24日

イヌマキのジャム〜りんごのおとNo.65

先日大分に帰省したら、イヌマキ（大分ではヒトツバと呼びます）の木にたくさん実がついていました。
子供の頃は高い枝にしか実がついていなくて、台風が去った後に風に落とされた実を拾い集めて食べるのが恒例でした。普段もそれなりにおちているのだけれど、台風一過で大人が慌ただしく掃除をしている間、子供達も集まってわいわい拾うのが楽しかったのだろうと思います。