2009年 09月 25日
アバウトなタイトル? |

多忙な日々が続き長らく更新されなかった藤井眞吾ギター・ココログがやっと昨日更新されたかと思ったら、「主催のマンサーナに曲を知らせてタイトルを任せたら《芸術の秋到来!》、ってすごくアバウトなタイト ル」とか書かれました!
えっ、それはないでしょ。。。と突っ込みつつ、どうしてアバウトなタイトルなのかを少しお話しますね。
もうこのシリーズを始めて明日で36回を迎えるわけですが、その他に藤井眞吾企画による演奏会も数々主催してきましたが、実はワタクシ、未だに演奏会が始まるまで、そのプログラムの真意を完全には掴めないでいるのです。わかってきたのは、すごくたくさんの事を考えているのだなということだけです。
だから、演奏する数曲を聞いた時点ではアバウトにせざるをえない、という訳。
どなただったか、ブログに「藤井先生のプログラムはいつも仕掛けがあります」というようなことを書いて下さった方がいました。
おぉ、上手い言い方だなあと、感心。
演奏する曲をいくつか聞いて「今回はこんな感じかな?」と準備を進めていると、前日、あるいは当日の朝届くプログラムを見て、「え〜、そんなことする?」と思い、さらにプログラム全体を終えてみて「なるほど」となる訳です。
思えば、これまで数々の「思いきった」プログラムがありました。
たとえば、武満徹さんの作品を演奏する時。いわゆる現代音楽とされる曲の楽章とポピュラーのアレンジを交互に弾くのです。普通あり得ないと思うのだけれど、武満さんの音楽には、現代音楽とされる曲も編曲も境界はないのだと感じました。
また、ソルやカルカッシなどの練習曲集。これも演奏会ではめったに弾かれないもの。でも、短い曲を続けて聞いていると、どんどんその音楽に引き込まれ、ソルがいかにギターという楽器を愛していたか感じられるのです。と同時に、ギターを学ぶ人達への愛情も痛いほど感じます。
といったようなことが、毎回展開されるわけです。
広報部長としては、「それなら企画の意図を最初に聞かせてよ」と言いたいところですが、ここはリサイタルとは違う空間。お寿司やさんで、「大将、おまかせで握って」というようなものでしょうか。
その大将は、ギターの周りに楽譜を積み上げ、今日の深夜(明日の未明?)まで、悩みに悩んで、ねばりに粘ってプログラムを組み立てる模様です。
さて、明日のプログラムの真意やいかに?それは明日のお楽しみ!
ご予約は、マンサーナ(075-972-2834)へ!!!
by manzanaM
| 2009-09-25 11:55
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