2010年 06月 06日
セゴビアと編曲 |

前回のコンサートシリーズの直前、プログラムの原稿としてこのタイトルをもらいました。正直なところ、「あら、スペイン舞曲と一緒に弾かないの?」と思いました。でも、視点が全然違ったのです。
今回タイトルにしています「アストゥリアス」は、スペインを代表する作曲家I.アルベニスの曲です。ギターで良く演奏されますが、これはピアノのために作曲されたもの。そうすると、編曲という作業が加わります。ピアノのために作曲された作品をギターで演奏する意味、意義を問われるのが編曲作業というわけです。その上で、演奏家がどうとらえるか、ということになります。
1987年6月2日にこの世を去ったギターの巨匠アンドレス・セゴビアは、多くのギター作品を世に送りだすことに貢献し、さらに膨大な編曲作品を演奏してきました。セゴビア自身の編曲も多いのですが、残念ながら出版されていない作品も多いそうです。
今回は、セゴビアが亡くなった後に出版されたセゴビアの作品研究の本(A NEW LOOK at SEGOVIA, his life & his music)に含まれる版「アストリアス」を演奏するそうです。
藤井はほとんどの場合自分で編曲して演奏しますが、今回は編曲を通してセゴビアの音楽に対する思いを考えるのでしょう。
ただ今、その本を猛勉強中の様子です。このA NEW LOOK at SEGOVIA, his life & his musicもとても面白そうです。
どんな展開になりますか、乞うご期待!
ぜひぜひご来場ください。ご予約はこちらからどうぞ!
by manzanaM
| 2010-06-06 10:21
| 音楽企画
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