2010年 07月 03日
パユ、ピノック、マンソン〜バッハの夕べ |
そろそろ寝ようかなと思いつつテレビのチャンネルを回していたら、NHK教育テレビでコンサート録画の放送が始まるところでした。
演奏会は5月27日に王子ホールで開かれた「パユ、ピノック、マンソン〜バッハの夕べ」。そういえば、前に音楽情報誌ぶらあぼで見たなあ。
3月号でした。ピノック聞きたいなあと思ったけど東京だものねとあきらめていた演奏会でした。
チェンバロのトレヴァー・ピノックといえば、古楽界の大御所。対してエマニュエル・パユはいわゆるモダンのフルートを持って現れました。チェロのジョナサン・マンソンはエンドピンがついていないからバロックチェロ。
パユのフルートはとても柔らかい音色で、3つの楽器が良いバランス。アンサンブルもすばらしく、思わず聞き入ってしまいました。それぞれのソロ(無伴奏など)もとてもすばらしい。
押し付けがましいところはいっさいなく爽やかで軽やか。とても伸びやかな音楽に魅了されて、途中からは部屋の電気を消してコンサート気分を満喫。
一昔前は、いわゆる古楽の人は、その時代に使われていた楽器を使い、アーティキュレーションや装飾音など当時の奏法を細かく守る、が鉄則で、モダンの楽器でバロック音楽を演奏する人との間に「正しい奏法」を巡って微妙な空気があったような気がします。
でも、古楽をリードしていた音楽家はもっと柔軟だったように思います。
タイムマシンに乗る代わりに当時の楽器で、当時の奏法でやってみたわけで、そもそもが、より生き生きした音楽を作るための勉強であったはずだし。オリジナル楽器を使うということは、目的ではなくプロセスだというふうに感じられました。そのなかで、最終的にどんな楽器を使ってどのように音楽を作るかは、演奏家次第ということなのでしょう。
3人の素晴らしい演奏を聴きながら、ああこういう時代が来たのだと実感しました。
「バッハの夕べ」と題しながら「オールバッハ」ではなくヘンデルやテレマンも入れるあたりも、良かったし。全てにおいて柔軟さを感じました。
素晴らしい演奏会でした!次回は演奏会場で聞いてみたいです。
演奏会は5月27日に王子ホールで開かれた「パユ、ピノック、マンソン〜バッハの夕べ」。そういえば、前に音楽情報誌ぶらあぼで見たなあ。

チェンバロのトレヴァー・ピノックといえば、古楽界の大御所。対してエマニュエル・パユはいわゆるモダンのフルートを持って現れました。チェロのジョナサン・マンソンはエンドピンがついていないからバロックチェロ。
パユのフルートはとても柔らかい音色で、3つの楽器が良いバランス。アンサンブルもすばらしく、思わず聞き入ってしまいました。それぞれのソロ(無伴奏など)もとてもすばらしい。
押し付けがましいところはいっさいなく爽やかで軽やか。とても伸びやかな音楽に魅了されて、途中からは部屋の電気を消してコンサート気分を満喫。
一昔前は、いわゆる古楽の人は、その時代に使われていた楽器を使い、アーティキュレーションや装飾音など当時の奏法を細かく守る、が鉄則で、モダンの楽器でバロック音楽を演奏する人との間に「正しい奏法」を巡って微妙な空気があったような気がします。
でも、古楽をリードしていた音楽家はもっと柔軟だったように思います。
タイムマシンに乗る代わりに当時の楽器で、当時の奏法でやってみたわけで、そもそもが、より生き生きした音楽を作るための勉強であったはずだし。オリジナル楽器を使うということは、目的ではなくプロセスだというふうに感じられました。そのなかで、最終的にどんな楽器を使ってどのように音楽を作るかは、演奏家次第ということなのでしょう。
3人の素晴らしい演奏を聴きながら、ああこういう時代が来たのだと実感しました。
「バッハの夕べ」と題しながら「オールバッハ」ではなくヘンデルやテレマンも入れるあたりも、良かったし。全てにおいて柔軟さを感じました。
素晴らしい演奏会でした!次回は演奏会場で聞いてみたいです。
by manzanaM
| 2010-07-03 15:50
| 音楽
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