2015年 10月 31日
プログラムノート〜藤井眞吾コンサートシリーズ「秋の宴」 |

本日午後7時より開催です!
今月のプレゼント編曲は、ワルツ Op.18-5(シューベルト作曲/藤井眞吾編曲)です。
お問合せは、マンサーナ(075-972-2834)までお願いします!
みなさま、会場でお待ちしています!
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program note
今回は「秋の宴」と題して、ギターの音楽を様々お聴き頂くわけですが、秋と言う季節に対するイメージも人によって様々であろうと思うのです。住んでいる土地、あるいは生まれた土地によってもそれは変わって来ます。私が生まれた北海道南部ではもうとっくに紅葉は終わり、日々が冬に向けて加速して行くと言う季節ですから、京都とは相当おもむきが違います。土地は違っても、秋には収穫の喜びがあり、また一年を通じて最もさわやかな空気があり、季節の移ろいの最も美しい瞬間が楽しめるのではないかとも思います。
そんな時には音楽もひときわ私達の心深くに入り込んで来るのではないでしょうか。ギターの音色ひとつひとつが、この季節には特に似合うような気がします。なかでも「ギター的な音楽」、別な言い方をすればギターと言う楽器を熟知して、その美しさを最大限に引き出すことの出来た作曲家と言えば、おそらく数は絞られてくるのではないかと思います。今日はその中から、特に19世紀のフェルナンド・ソル、そして20世紀のアグスティン・バリオスという二人の作曲家に焦点を当てて、彼らの作品をお楽しみ頂こうと思います。最後にお聞き頂くカルロ・ドメニコーニもまた演奏家であり、かつ作曲家、ギターを熟知した人の一人です。代表作「コユンババ」はギターから、スペインとは違う、全く独特の響きを引き出すことに成功した異色の作品です。(藤井眞吾:記/2015年10月30日)
program
1. 《マルボローは戦争に行った》による変奏曲(F.ソル)
F. Sor (1778 - 1839); Variations sur l’air : Malborough, Op.28
2. 作品35より8つの練習曲(F.ソル)
F. Sor (1778 - 1839); 8 studies from Op.35
- No.13 ハ長調 Andante
- No.14 イ短調 Andante
- No.16 二短調 Moderato
- No.17 ニ長調 Moderato 《夢》
- No.18 ホ短調 Andantino
- No.19 ハ長調 Moderato
- No.22 ロ短調 Allegretto 《月光》
- No.24 ホ短調 Allegro moderato
3. 三つのワルツ(F.シューベルト/藤井眞吾 編曲)*
F. Schubert(1797 – 1828); 3 Valses
4. 《マジョルカ》~舟歌(I.アルベニス/藤井眞吾 編)
I. Albeniz (1860 - 1909) ; Mallorca - Barcarola
--- 休憩 ---
5. 小さな前奏曲とマズルカ《サリータ》 (A.バリオス)
A. Barrios (1885 - 1944) ; Pequeño Preludio y Mazurka «Sarita»
6. 二つの作品 (A.バリオス)
A. Barrios (1885 - 1944) ; Dos obras
- フリア・フロリダ(舟歌)Julia Florida
- ワルツ ト長調 Vals en Sol
7. ロマンス《告白》(A.バリオス)
A. Barrios (1885 - 1944) ; Confesión - romanza
8. コユンババ(C,ドメニコーニ)
C. Domeniconi (1942 - ) ; Koyunbaba
by manzanaM
| 2015-10-31 12:00
| 音楽企画
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