2022年 07月 25日
「藤井眞吾コンサートシリーズvol.169〜遡って」を終えて |
7月23日に藤井眞吾コンサートシリーズvol.169〜遡ってを終えました。
ご来場くださった皆様、ありがとうございました。
今回は、少し解説も交えながら演奏しました。
マリオ・カステルヌオーヴォ・テデスコの「世紀を遡る変奏曲」は、「ラ・ファ・レ」という三つの音を主題としているので、まずその3つの音を聞いていただきました。たった三つの音が主題になるんですね。
「グリーンスリーヴス 三つの変容(藤井眞吾)」は、グリーンスリーヴスをテーマにかかれた変奏曲ですが、一般的な意味での「変奏曲 Variation」とは違う作曲方法も取り入れているので、「変容(Variant)」、すなわち「姿を様々に変えたグリーンスリーブス」と呼ぶことにしたそうです。
今回はその中から3曲を演奏しましたが、8月はタイトルを「変容」とし、もう少し大きな曲にしてお聞きいただきます。
今回私が個人的に気になったのは、ジュリアーニ作曲「私の好きな花の選集」から「L'Oeillet カーネーション, Op.49-6」です。
同じ曲集の「La Rose 薔薇 , Op.49-9」は大好きな曲なのですが、実はカーネーションはちょっと変わった音楽だなと思っていました。
ところが、この日の演奏を聞いていると、突然ストンと来るものがあり、あっいい曲だったんだ。。。と感じたのです。
そういう面白さも、毎月開催のコンサートシリーズならでは、と思います。
そういえば、ブローウェルの練習曲を何度か聞いてくださったお客様が、ある時「練習曲がすごくよかったです」と収録されているcdを買ってくださったことがありました。突然ストンと来たのかもしれません。とても嬉しかったのを思い出しました。
お客様それぞれの聞き方で楽しんでいただけたら、こんなに嬉しいことはありません。
by manzanaM
| 2022-07-25 00:43
| 音楽企画
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